[49]同じ化粧品が肌に合うときと合わないときがある(2)

2009年6月10日

それまで使っていた化粧品が急に合わないときがある。前回は化粧品そのものが変わってしまったケースをご紹介していますが、化粧品が変わってなくても、ダメになってしまうケースも結構あります。
2)アレルギーの成立
これは、最も残念で、大変なケースです。
アレルギーというのは、生まれたときから持っているもの、という風に考えている方も多いのですが、それは間違いです。
アレルギーはアレルゲンという物質によって生じます。この辺の仕組みは、ちょっとややこしいので詳細説明は省きますが、要は、身体が「この物質は自分にとって危険だから免疫反応で取り除くよ」と認識してしまうと、そこからアレルギーが成立してしまうのです。
花粉症も、去年まで平気だった人が、今年から発症という話をよく聞きますが、まさにそんな感じ。しかも、アレルギーになりやすい成分というのは確かにありますが、稀に、こんな物質に?という人もいます。
有名どころで、防腐剤のパラベンなどは、アレルギー性物質として知られていますが、実際にアレルギーを持っている人は少なく、アレルギーが成立することもめったに無いようです。むしろ、植物エキスなどのほうがアレルギー成立の危険性は高く、イメージの差があるように思います。
アレルギーは避けようが無いと思われがちで、確かにそれは事実ではありますが、アレルギーにならないようにする自己防衛手段も無いわけではありません。
たとえば、自分がアレルギーを発症しやすい体質かどうかをチェックするのは重要なポイント。
アレルギーを発症しやすい体質の方に、割と多いパターンとしては
●小児喘息などを経験したことがある。
●親・兄弟にアトピー性皮膚炎の既往者がいる。
●花粉症など、アレルギー系の症状が出ることがある。
など。
アレルギー体質というのは遺伝性の要素が強いので、こういうポイントを押さえると、アレルギーを成立させやすい体質かどうかがわかります。
それを踏まえたうえで、体調が悪いときや、肌の状態が優れないときは、あまり効能の強いスキンケアや新しい製品を使用するのを避け、シンプルなスキンケアにして、体調の回復を待つ。
香料・着色料がつよい製品は避ける。また、有効成分がふんだんに含まれているものも避けたほうが無難です。植物エキス、アロマ系の製品は、それらに含まれる不純物(というか混在物。これが真の有効成分だったりするのですが)によって刺激やアレルギーが生じる場合があるので、なるべく避けましょう。
アレルギーは、一旦認知してしまうと、それが改善されることはめったにありません。特にアレルギー持ちの方は注意して。なるべく成分の種類の少ないものを選ぶのがポイントかもしれません。
またもや長くなってしまいましたので、続きます・・・・
トミナガ☆マコト