[03]平凡な中学生
夏休み中に食中毒の検査があるから学校へ来い！との連絡網が回って来た。その日学校に制服を着て行こうと思ったらクリーニングに出していてしたかたなくジャージを着ていくハメになった。夏休みになってリストカットを繰り返していた私の腕は目立つキズがちらほら・・当然夏だからジャージは半袖。「ヤベェーなぁ～」と思いつつも着て行ったらある友達に見られて「何？自殺？」って言われた。やっぱり、リストカット、イコール自殺って世間では見ているのかな？やだなぁ～・・
学校が始まってから、他の友達にも何回か腕の傷について突っ込まれたけど私は「ん～・・これは登山で転んぢゃって。あはっ♪」とか言って誤魔化していた。本当のコトを言って偏見されるのがイヤだったから言えなかった。怖かった・・
２学期が始まって夏休みよりは、リストカットをやらなくなり結構安定していた。キズもだんだん治って、気が付いたら跡も残らず消えていた。普通に友達と笑って過ごし普通に、学校へ行って過ごしていた。中間テストのトキは、いつもより少しガンバってイイ点数取って親に誉められて、どこにでもいそうな平凡な中学校生活を送っていた。
2003.10.18
