[25]正しい洗顔方法のススメ その1

2008年10月18日

長いこと化粧品業界にいると、いろんなことを聞かれるものですが、どういうわけか、非常に多くの方がわかっていないにもかかわらず、一度も聞かれたことのない質問というのもあります。
その代表が、この「洗顔方法」について。
そんなもの、もう知っている。いままで何回顔を洗っていると思うの?という逆ギレをされたこともしばしば。でも、実際には間違った洗顔、非効率な洗顔をしている人が実に多いのが実情なのです。
このメルマガはFAQ(よくある質問)なのですが、今回は、一度も聞かれたことのない質問です。ごめんなさい。
さて
洗顔する際、最初にするべきことはなんでしょう。
・メイクを落とす。
・ターバンなどで髪を上げる。
・洗顔料を泡立てる。
どれも間違ってはいませんが、最初ではありません。
最初にすべきことは「ぬるま湯で手を洗う」です。
引っ掛け問題みたいですが、実はこれには大きな理由が3つあります。
わかりやすいのは、手を清潔にするため。清潔でない手で洗っても、顔は綺麗になりません。当たり前ですね。ここまでは誰でもわかることですが、理由は他に2つあります。
一つは手についているシリコンなどの泡立ちを阻害する成分を洗い流すことです。
たとえばハンドクリームやヘアワックスの中には、消泡性の性質を持ったシリコンが多く含まれていることがあります。それ以外にも、最近の美容液やボディローション、ネイルケアオイルなどにもそういった性質のものがあります。
これをつけたままでは綺麗な泡が立ちません。これを防ぐためにも、手はきちんと洗う必要があります。
第二の理由は手指および手のひらを暖めることです。
これには二つの理由があります。一つは、手が暖かいと泡が立ちやすいということ。潤いを帯びた手の方が洗顔料が泡立ちやすいというメリットもあります。
もう一つは、肌に触れたときに、肌が驚かないようにするため。
手指が冷たいと、肌に触れたとき、肌が「きゅっ」としまってしまいます。これは毛穴を締めてしまい、中の汚れを取ることができなくなることを意味しています。肌が緊張していると、皮溝の汚れも取りにくく、きちんとした洗顔ができません。
洗顔も含めたスキンケアは全体に緊張と緩和を上手く使うことがコツです。
洗顔の際にはリラックスして、肌が泡に身を任せるような状況を作ってあげることが重要。なので冷たい指や、ぼそぼそした感触の悪い泡、異臭のする石鹸などはNGなのです。
ということで、出だしで長くなりすぎたので、次回に続きます。
トミナガ☆マコト
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