第47回■■写真入の年賀状

2019年5月18日

なじみのカメラ屋さんが、「写真年賀状作ってくれない?最近全然注文がなくて」と困り顔で勧めてきた。「ただで実物の10倍くらい美しく写真とってくれたら、それを年賀状にするのを考えてもいい」と真顔で答えて無視されたが、みんな自分のパソコンで年賀状を作る時代、写真屋さんに頼む人もかなり減っているに違いない。それがフィルムメーカーの株価に影響を与えているのか全然関係ないのか、それは私にはわからない。ま、あまり関係ないような気がする。フィルムメーカもデジカメ作っていたりするし。

しかし例の写真年賀状と言うのは独身にはほぼ縁のないアイテムである。私はいまだかつて独身の友達から写真年賀状をもらったことがない。自分でも出したことがない。

多くの人の写真年賀状デビューは、「結婚しました」通知をかねた年賀状ではないだろうか。その後は「家族が増えました」と家族写真か子供だけの写真になって、子供が「自分の写真を年賀状に使うな」と拒否し始めた頃に終わるというのが一般的な写真年賀状人生だろう。「金婚式を迎えました」という夫婦の記念写真の年賀状とか見たことないし、写真年賀状は若い夫婦を中心としたファミリーにしか許されていないようなハードルを感じる。

ちなみに、私が最近もらう年賀状は、若い二人が青い海をバックに微笑んでいる「結婚しました」から、つぶらな瞳の赤ちゃんのアップへとシフトしている。去年くらいからか、素人がパソコンで作った年賀状でも「えっ!?これが!!」と驚くくらい画質がきれい。赤ちゃんのすべすべな肌も十分再現されている。こんなのが増えてきたら、ますます私一人の写真なんか年賀状にできなくなってくるではないか。

毎年、12月28日くらいまでは今年こそ年賀状は書かない、とがんばるのだが、結局世間に流されて年賀状をこしらえてしまう。今年もまだ何の準備もしていない。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
全日空・2000株・452円・298円(308,000円の含み損)

◎余剰資金
664,292円

◎一週間の損益
なし

2001.12.25
◆CANE