第25回■■営業ってどんなもの?

2019年4月13日

7月第二週株保有状況:全日空2000株を平均取得単価452円で相変わらず塩漬け中。

株価欄は△よりも▼の方が多い日々が相変わらず続く毎日。全日空が400円を切ってからこの方、私は自分が株を持っているということを意識しないように、できれば忘れてしまいたいと思っている。

しかしこんな時、証券会社の人はどうやって営業するんだろうか。やはり「今が底です!買い時です」が決めゼリフか。ちょっと興味がある。試しに営業されてみたいなと思う。

私はネット上でしか売買したことがない。従って、窓口や電話で証券会社の人と話したことが一度もない。今まで「他社から株券を入庫したい」「口座を解約したい」という連絡をするために証券会社と接触をする必要性が生じたことがあったが、いずれもメールですませた。相手方からもすぐに対応が返ってきて便利だった。

私はネットトレードがなければ株などやっていなかったけれど、もし証券会社の窓口で、あるいは電話口で買い注文を出すことになったらどうしていただろうか。たとえ銘柄を決めていても、「○○を●●円でXX株」と必要なことだけ言ってガチャンと電話を切れるだろうか。注文を出す前に、「○○でも買ってみようかなと思うんですよね。でも○○ってこれからどうなのかな?他にもっととおすすめの銘柄なんてありますか?」くらいのことは世間話として聞いてしまうに違いない。

その時は参考程度にきいてみようという軽い気持ちでも、一度特定の銘柄を耳にしてしまったら、どうしてもその銘柄をマークしてしまうような気がする。そして、何となくチャートがいい感じの動きをしているように見えてしまう。しばらくしたら「おすすめって言われたし」とつぶやきながら買ってしまう、のは目に見えている。そしてその後は・・・・?

このメルマガを書き始めた頃、読者の方から「証券会社の営業と関わりを持たず、いきなりネットトレードから株を始められたことを非常に羨ましく思う」という内容のメールをいただいたことがある。おそらくこの方は営業と関わりを持ってあまりいいことがなかったのだろう。かといって営業と関わりを持たなければ全てバラ色、というわけでもないのがつらいところ。実際私も現状は決してウハウハではない。何であんなの買ってしまったのと悔やむ気持ちが消えることはない。けれど、自分で決めたことだからまあしょうがないな、と案外さめた部分があるのも確かだ。

株でもやってみようと思い始めた頃、かつて証券会社に勤務していた友人に、「今私がふらっと窓口に来た客だと思って何か銘柄を勧めてみて」と言ったことがある。彼女は言った。「私は証券会社時代、人に勧められて拓銀株を買った。不幸にもそれが単なる紙切れになって以来、私は窓口に来るお客には中国ファンドしかすすめないことにした。だって怖いもん、あんたのせいで損した!って言われるの!!」そんな彼女に強く勧められ、私は証券会社に口座を開設して真っ先に中国ファンドを買ったのだった。しばらくして株に変えてしまったけれど。

2001.07.13
◆CANE