第34回■■シミュレーション売買

2019年5月1日

少し前に、「株を始めたいと言ってる知り合いがいるからCANEのメルマガを紹介しておいたよ」という友人からのメールを受け取った。最初の頃に発行したものならともかく、最近のではあまり参考になることはないのでは・・・と恐縮しつつも感謝。

ちなみに株を始めようとしている方というのは、目下シミュレーションで腕試しをしているが「めちゃめちゃ調子いい」そうだ。めちゃめちゃ調子悪い私としては、どれくらいプラスなのか聞いてみたいところである。

実際の取引ではないとはいえ、その調子良さを羨ましく思う一方、シミュレーションなんて欲がないからなんとなくいい結果になるだけだよ、と心の中で負け惜しみを言ってみたりする私。しかし、「欲がない方がいい結果になる」と思っているのに、なぜ私は実際の取引になると噴出する欲の塊を抑えきれないのだろうか?私には、「わかっているのにできないこと」というのが星の数ほどある。例えば翌日持っていくものは前の晩に揃えた方がいい、とかその手の類なのだが、「株取引は無欲である方が結果がいい(みたい?)」というのも「わかっているのにできないこと」のひとつであり、これからもきっとそうに違いない。

その「めちゃめちゃ調子いい」方というのは、「野村のバーチャル株式投資倶楽部」で日々鍛錬されているらしい。HPによると、「ホームページ上で株式のシミュレーション売買を行ってもらい、その損益を競うゲームです。損益の算出には、実際の株価を使用しますので、実経済とも連動し、極めてリアリティーにあふれています。(以上 野村のバーチャル株式投資倶楽部HPより http://www.nomura.co.jp/vstock/index.html )※2019年4月30日現在リンク切れ 」とのこと。ちなみに投資予算は100万円。

株売買のシミュレーションがネット上で簡単に出来る、ということは知っていた。しかし知ったのが実際の取引を始めた後だったので、私はいまだかつて試してみたことはない。「こんなに下がっちゃって、10万円の損か・・・よかった、シミュレーションで!」となれば万々歳だが、怖いのはその逆である。「3日で急騰!20万のプラス!私って天才!・・・なんでシミュレーションなんだよ!!!!」口座も持っていて実際に取り引きできたはずなのに、折角の利益がシミュレーションだったなんて、悔やんでも悔やみきれないではないですか。

2001.09.17
◆CANE