第52回■■投資セミナー体験(後編)

2019年5月30日

セミナー後半は、今年前半の日本株式市場予測であった。

一言で言って、先行き暗い。講師として演壇にたったアナリストによれば、「経営不振企業問題が先送りされ、市場の閉塞感が続く。トリプル安(円安、債権安、株安)に見舞われ、ますますの株価下落、経済混乱で小泉退陣。銀行への公的資金注入で底入れか?公的資金注入のタイミングがポイントとなる」とのこと。

セミナーから2週間たったが、田中真紀子更迭後くらいから、日経平均株価は1万円を割りこみ、小泉内閣の支持率は下がっているし、なんとなくこのシナリオはうなずける。

ただし、講師のアナリストは「1週間前はもう少し楽観的な予想してたんですけど・・・ま、何かあったら予想なんてすぐに変わりますからね」と言っていた。何か新たなプラス要因でもあったら(あまり考えにくいが)、もう少し明るいシナリオに書き換えられるのだろう。

その後、「注目されるテーマ」として、ワールドカップ、ICカード、介護、ナノテク、セキュリティなどがあげられていた。書店に並ぶマネー雑誌の新年号特集「2002年の注目株!」とされているものと、大体似たようなものであった。

今年上半期の予測にしても、注目されるテーマにしても、わざわざセミナーに行かなくてもその気になれば雑誌や新聞、インターネットでいくらでも収集できる情報であったことは事実。ただ、効率よく短時間にまとめて聞けたというのは効率的だったと思う。また、目で拾う情報は、どうしても興味のあるところだけが目に飛び込んできてしまうけれど、耳から入ってくる人の話は、また違うところを刺激するようにも思う。たまには参加してみるのも悪くないと思った。

初めてセミナーに行ってみたことを友達に話したら、「せっかく行ったんだから、会場までの交通費くらいは回収しないとね!がんばれ」と妙な励まされ方をしてしまった。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
全日空・2000株・452円・315円

◎余剰資金
664,292円

◎一週間の損益
なし

2002.02.05
◆CANE