第86回■■とうとう信用取引か?

2019年9月4日

以前このメルマガにも書いたが、私は一度だけ証券会社のセミナーに行った。今年の2月のことである。

「株価低迷時に有利な取引方法の説明」、と言うから目をランランさせて聞いていたのに、信用取引を熱心に勧める講師(証券会社の社員)の皆様。私は信用取引はしないと決めていたので、他の方法が聞けるのかと楽しみにしていたのに。言われてみれば確かに、「株価低迷時に有利」、つまり「株価が上がるのではなく下げた時に利益を出せる方法」と言ったら信用売りしておいて、下げたところで買い戻すことくらいしかないのだが。そのときの私は頑なに信用取引を拒否していた。

信用取引をしないと決めた理由は二つ。難しそうで調べるのが面倒だったことと、持ってもいない株やお金を借りて取引することに対する怖さである。で、そのセミナーに参加した私は、これだけ証券会社の人が熱心に勧めるということは、やっぱり何か裏があるに違いないと思い込み、それ以来ずっと信用取引は私の辞書から消えていた。

しかし、今日久々に残高をチェックしてみたら、含み損が50万円を超えていた。とうとう給料手取額の2か月分を超えた。ちょっとしたショックである。含み損をチェックしたその指で、「信用取引体験談コーナー」なんていうところをクリックしてしまったものだから、一気に信用取引の道へダッシュ。画面の上で輝いている「信用取引の素晴らしさ」は、私が10ヶ月前セミナーで聞いて「ケッ、何が素晴らしいワケ」と思ったことそのままなのに、今はホントに素晴らしく見えてしまう。含み損50万を救うのはこれしかない!?

とはいえ、「それじゃ早速、信用売りでUFJ1万株!」なんていうわけにはいかないということも、恥ずかしながら今日初めて知った。まず信用取引用の口座を開設しないと。試しに「信用取引口座開設デモ」のページをたどっていくと、最初に「ルールをよく理解されていますか?」的な質問が20くらい並んでいるシートがある。すべて「ハイ」にチェックして次のページに行って驚いた。

「電話面接の予約」。何これ?ご丁寧に「電話面接は10分~15分」と言うことは、「お誕生日は?」「ご住所は」「干支は?」なんていうのんきな本人確認だけでは済ましてもらえなさそうである。これではルールもろくに知らないのに「ハイ」と書いたことがばれてしまうではないか。

今回ばかりは、いつも読んだことにしている「お取引の規定」とか「ルール」を読まざるをえないみたい・・・。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄コード・銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
9202全日空・3000株・406円・267円
5401新日鐵・2000株・187円・143円

◎今週の損益
なし

◎余剰資金
58,003円

2002.10.24
◆CANE