第122回■■株優ヤフオク出品記

2019年11月30日

このメルマガの119号から、本文のすぐあとに「~株情報~ 食べる株主優待」のコーナーが登場している。メルマガをプロデュースしてもらっている、たまごやさんにつけていただいているものだ。(※メルマガのみの掲載。ホームページにはありません)

株優狙いで株を買うというのも、株を楽しむ一つの賢い方法だと思う。何を隠そう、私が全日空がなかなか手放せないのは株主優待券に未練があるから、というのも大きな理由なのだ。

これまでは株主優待券はチケットショップへ売りに行っていた。しかし、今回は、初めてヤフーオークション(以下ヤフオク)出品にチャレンジ!私は今までヤフオクで出品はおろか落札したこともない。全く初めてのヤフオク体験、今回はその模様をお伝えいたします。

ヤフオクに参加するには、各種費用がかかる。まず、月額280円でプレミアム会員にならなければいけない。これは出品者も落札者も同じ。

次に、1商品(数量1個)あたり10円の出品システム利用料が、落札額に対して3%の落札システム利用料が必要となる。こうしたシステム料は、出品者が負担するケースが多いようだが、「システム利用料は落札者が負担してください」と書いている出品者もいる。また、オプションとして、背景色を変えたり、「注目のオークション」に登録したりすることができるが、これらも有料だ。

私は早速プレミアム会員になり、前期と後期に送られてきた優待券計6枚をまとめて出品した。送料やシステム利用料もこちらの負担にした。オークション締め切りを1週間後とし、終了時間を土曜日の朝5時半に設定。開始価格はとっても控えめに1000円。それくらいから始めている出品者がほとんどだったからだ。

さて、初日に2万5千円まで行ったあと、ぱったり動きがやむ。それから1週間、私が暇さえあれば自分の出品した画面をジッと見ていた、ということは言うまでもない。全日空株優の相場を見ると、大体1枚9千円前後の値がついているので、「6枚セット送料込み」なら、5万円台の半ばくらいで落札されるだろう、と予想していたのだが・・・。

金曜日の夜10時、残り時間約7時間の時点で4万2千円。「ひょっとしてこのまま終わっちゃうんじゃ・・・」と不安がよぎる。

「終了時刻を朝の5時半にしたなんて馬鹿だった。一番盛り上がるのは夜11時から深夜2時くらいまでの間なのに!」「きっと、新規で、実績がないから怪しまれているに違いない!!」「開始価格を5万円にすればよかった・・・」などなど、後悔の嵐。夜11時半まで、パソコンの前に張り付いていたが、寒くなってきたので寝た。

その夜、夢にまでオークションの画面が出てきた。オークション終了というメッセージと落札価格が42,000円という文字が躍っている。「えぇっつ!!やっぱり4万2千円だったのか・・・」とガッカリしたところで目が覚めた。

慌ててパソコンを立ち上げてみると、落札価格は56,000円だった。昨日見た価格から1万4千円も上がっている。当初の予想通りの額で、まずは一安心。

今回の結論。いかんせん、全日空の株優(それもたったの1回)しかやっていないので他の商品にあてはまるかどうかはわからないが、開始価格はいくら低い値段からはじめても、やはりそれなりの額に落ち着くようだ。他の出品者の様子をチェックしてみたが、極端に差があるケースは見られなかった。

また、落札者が希望する価格を登録しておいて、その額以下の一番安い価格を自動で入札してくれる「自動入札」というシステムがある。なので、終了時刻を朝の5時にしようが昼の3時にしようが、あんまり関係ないような気がした。

ただ、入札者の希望額を超えてしまうと、もう一度手動で入札する必要が出てくる。そうなると、商品によってはアクセスしやすい時間を終了時刻とする方がいいのかもしれない。

何かで、「主婦・子供向け商品は午前中、ビジネスマン向け商品は夜の10時以降に終了時刻を設定すると良い」と書いてあった。なんだかヤフオク、奥が深い。また次回も出してみるつもりである。ということは、まだしばらく全日空を持ち続けることになるのか・・・。

2003.12.14