第78回■■損に対して鈍くなる

2019年8月15日

経験上思うことなのだが、株取引をしていて一度損ができてしまうことに慣れてしまうと、損に対して鈍くなるような気がする。そして含み損の額がどんどん膨れ上がるにもかかわらず、結構平気でいられたりする。

すでに損を承知で売り払ってしまった銘柄については、「損してしまった」と過去の事を悔やんでもお金が返ってくるわけじゃなし、その分次で挽回すればいいや、と結構お気楽に考えるようになってしまった。

また、「含み損」が増してはいるが、まだ売り払って損を確定したわけではなく、これから万が一、億が一株価が上がるかもしれないという可能性が1%でも残っていれば、何となくその1%に望みを託してしまうようにもなる。

株は常に「ナマモノ」であり、100%儲けられるばかりではないので、損に対してある程度の免疫をつけることは決して悪いことではない。どこかで損しても、次にそれを上回る利益を上げて挽回し、結果プラスマイナスがプラスになりさえすれば、それでいいのである。

という気持ちで私もこれまでやってきたのだが、最近わが身を振り返るに「いつか挽回すればいいや」と思うばかりで、その「いつか」っていつなんだよ!?、と自分で自分に突っ込みいれたくなるような状況に陥っている。

含み損も含めて、損に対して免疫ができるのがいいのか悪いのか。あまり免疫がつきすぎるのも少し問題ありかも、と思いつつどうにもできない今日この頃。結局成るようにしか成らない、と開き直るしかない。自分の意思とかけ離れた動きしかしない相場は、ほんとにどうしようもないのです。結論、もうあまり考えないようにしよう・・・これが「損に対する免疫」なのである。なんか堂々巡りではあるが。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄コード・銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
9202全日空・3000株・406円・309円
5401新日鐵・2000株・187円・172円

◎今週の損益
なし

◎余剰資金
58,003円

2002.08.12
◆CANE