第112回■■小さな気づき

2019年11月17日

私の取引の原則は、「寄り付きの成り行きで買い、買値+1円ですかさず売り注文を出す。銘柄は川重、600株で固定」。

その日で売れることを想定して作ったルールなのだが、一つ問題があった。それは、手数料が約定金額300万円までは何回売買しても一日あたり2500円+消費税の定額制になっていることに起因する。買ったその日のうちに売れれば、手数料を引いた利益が3,375円の利益となるが、売れるのが翌日以降になると利益は750円に激減。

先日も、126円で買ってから原則に従って+1円の127円で待ち伏せていた。しかし、買った当日に売れるどころか、その後数日123円あたりをうろつき続け、なかなか値が戻らない日が続く。ま、いつものことなんですけど・・・。

そこで私は思いついた。「いつかまた値が上がるなら、きっと127円以上まで戻すはず。バカ正直に127円で待っていなくても、128円で待ち伏せしてみればいいではないか」と。

126円で買って128円で売れば、手数料を引いても6750円の利益になる。いつものように+1円で売っていたら750円の利益だったところが、一気に6000円UP!

6000円あれば伸び放題の髪を切ってもまだお釣りが来る!(実際には株の利益は再投資に回すのだが、利益の使い道について色々想像するのは楽しい)。

早速注文を128円で出し直した。結果、無事に売却。しかし、こんな単純なことに今まで気づかなかったとは、私も相当のお馬鹿さんである。

「投資のスタンスを変えない」事は確かに重要だが、「1円」の2文字にとらわれすぎて視野が狭くなっていたのでは本末転倒。このことに限らず、毎日の生活の中にも似たようなことがあるかもしれない、とちょっと反省する今日この頃である。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄コード・銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
9202全日空・3000株・406円・229円

◎今週の損益
6,750円

◎余剰資金
843,531円

2003.08.15
◆CANE