第60回■■たられば

2019年7月15日

3月最終週(3月25日~29日)が終わった。

この1週間は、前週に買った新日鐵と川重が買値+4円で売れるかどうかと、手に汗握るスリリングな毎日。結局今もまだ持っている。売れなかったのである。先週初めは2銘柄とも揃って下降線をたどり、「また失敗か!?」と後悔の嵐だったが、週末、金曜日の終値は川重がほぼ買値、新日鐵もそれに近いところまで戻ってきたので、とりあえずイライラ少しおさまる。

私の持っている全日空のように、買った値段より100円前後も下がってしまうと、多少株価が上がろうが下がろうが、それほどあたふたすることもない。平然と構えていられて、ある意味精神的には安定しているかもしれない(それでもたまに含み損の数字を直視すると気が遠くなる)。

しかし下げ幅も10円くらいまでだったらまだ、淡い期待を抱ける。というか、こんなとこで諦められるか、とまだまだ頑張れる範囲である。この1週間は久々に熱い思いで株式欄を眺めることができ、充実した日々だった。

というのは負け惜しみで、あと数日買うのを遅らせてい「たら」、もっと安く買えた。それを週末に売り払ってい「れば」、今頃利益確定できていたのにというのが本心。「自分で注文のボタンをクリックした以上、すべては自分の責任である」ということはわかっていても、いつまでたっても「たら」「れば」と縁が切れない。

思えば私は実生活でも「たら」「れば」だらけ。ついつい夜更かしして翌朝寝坊、仕事に遅刻して「昨日は1次会で帰っていたら」。そのうちファイルしようと思っていた書類がいつのまにか行方不明、「あの時すぐファイルしていれば」。そんな「たら」「れば」を山積みにしながら、すぐに忘れてしまって同じことを繰り返して毎日を過ごしている。

この「たら」「れば」に限らず、株の取引って人生そのものだなぁと思う場面がよくある。利益があり損がある。山ばかりは続かない、しかし谷ばかりが続くわけでもないということ。あまりうまくいかない時はジタバタせずにすこし静かにしてみるのがいいときもある、ということ。などなど。そう思うと、株価の上下も結構面白い。・・・ただし目先の利益に右往左往しなければ(これが一番難しいけど)。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄コード・銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
9202全日空・2000株・452円・342円
5401新日鐵・2000株・193円・190円
7012川 重・1000株・132円・132円
7012川 重・1000株・133円・132円

◎余剰資金
25,616円

◎一週間の損益
なし

2002.04.04
◆CANE