第91回■■1円売買実験

2019年9月16日

株は昨年からずっと行き詰まりっぱなし。やる気もうせている。しかし、曲がりなりにもこんなご大層なタイトルを付けてメルマガを書いているからには、「なにかしないとなぁ」と気持ちばかり焦る。とにかく取引しないとネタがない。「信用取引をやる」とかなんとか言ってる時期もあったが、予想通り面倒になってきたのでお蔵入り。

そこで、私は考えた。私の利用している証券会社は、現在「約定金額300万円までなら1日何回取引しても定額」という手数料体系。ちなみに、以前は一回の約定金額ごとに決められた率の手数料をとられていた。約定金額が30万とか40万とか言うチマチマした額でしか取引していない私にとっては、今の手数料への改定は、実質値上げをされたも同然だった。それも取引から遠ざかっていた理由の一つではある。

「1日何回取引しても定額」ということは、1日のうちで買ったものを売ってしまうほうがいい。今日買って今日売れば、手数料は2500円+消費税。今日買ったものを明日売れば、その2倍かかってしまう。

そこで、1日で決着をつけるために、買値よりも1円上がったら売ってしまおうと考えた。できれば、寄り付きで買ってそのまま1円上がったところで売れるもの。始値が安値であるような銘柄。始値が高値だと翌日に持ち越してしまうのでダメ。

手持ちの登録株の過去の四本値をざっと眺めてみると、今の手持ち資金で買える銘柄で、ほぼ常に始値が高値よりも2円以上低いものが川重だった。

ここのところ川重は100円前後を保っており、手持ちの30万円ちょっとで買えるのは3千株。1円上がれば3千円だが、手数料が2,650円かかるので、利益は450円にしかならない。もしも、1万株買えるくらいのお金があれば、1円上がっただけでも1万円、ここから手数料を引いても7,350円も残る。1日何回取引しても定額という手数料は、大きな額をチマチマ動かすのには最適だが、小額をチマチマ動かすのでは、まったく面倒なばかりで益少なし。なんて嘆いていても仕方がない、今は30万しかないのだから。とにかくやってみることにした。

というわけで、私は寄り付きで注文を出した。100円で3千株約定というメールが通勤途中に携帯に入る。あとは101円で売れるのを待つだけである。1円なら必ず上がると思っていた。そうなる確率の高そうな銘柄を選んだつもりだった。17時過ぎ、やっと待ちに待った約定メールが届く。みてみると、約定はしたものの3千株のうち約定できたのは2千株だけ、つまり千株は売れ残り。

結果、利益2千円から手数料2,500円+消費税を差し引いて、今日は650円の赤字。一体何をやってるのかわからなくなってきたが、しばらくこれを毎日続けてみることにした。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄コード・銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
9202全日空・3000株・406円・235円
7012川 重・1000株・100円・100円

◎今週の損益
なし

◎余剰資金
246,729円

2003.02.02
◆CANE