第50回■■株価とW杯

2019年5月24日

年が明けても株式市場はそれほど変わりばえせず、今年もまだまだ厳しい状況が続きそうだが、「W杯開催国は株価が上がる?」という調査結果を見つけた。

外資系のHSBC証券(本社・東京)がまとめた「サッカーW杯と株式相場動向」によると、過去のW杯開催地においては、開催前6ヶ月間の各国主要株価指数が世界市場の平均(MSCI株価指数)を上回って上昇しているケースが多い、とのこと。

過去40年間の大会のうち、データ不足のメキシコ(70、86年)とアルゼンチン(78年)大会を除く欧州の英(66年)、西独(74年)、スペイン(82年)、伊(90年)、仏(98年)の5開催国の主要株価指数の推移を見ると、いずれも世界市場の平均を上回って上昇している。唯一下回ったのが米(94年)で、理由は「サッカー人気が欧州ほどではないため」と担当は分析している。これら欧米開催6大会平均では、8.8%上回った。

なお、前回仏大会の実績を参考に、日本でのW杯特需が見込める銘柄は、スポーツ用品関連のほか、観戦に欠かせないビール、テレビの買換え需要で電機メーカー、観光、お土産関連、フーリガン対策で保険会社、民法や広告代理店などが想定されるという。

私はサッカーに関心がないのでW杯が日本で開催されると言っても「それがどうしたの?」という感じである。そのためか、周りもそれほどW杯W杯といっているようにも思えない。意識していないから気づいていないだけなのかもしれないが。

数ヵ月後、W杯開幕が間近に迫る頃には、そんな私でも盛り上がりを意識せずにいられないくらいの環境になっているのだろうか。「株価は心理面でも動く」と言われるように、さまざまな分野でのW杯に対する盛り上がりは、確かに株価にもなんらかの影響を与えることだろう。

そろそろ保有している全日空を売りたいと思い始めていたが、W杯=輸送量アップを見込んで、もう少し保有してみることにした。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
全日空・2000株・452円・313円

◎余剰資金
664,292円

◎一週間の損益
なし

2002.01.22
◆CANE