[37]アイラインを上手く使うコツ

2009年1月17日

アイラインは、睫を強調し、目の印象を強くするためのアイテムですが、実は、意外に歴史は新しく、「囲み目」などのしっかりしたアイメイクは、せいぜいここ10年くらいの流行です。
目のまわりをがっつり囲み、しかもアイシャドウを黒々と塗るメイクは、最初にパリコレに登場したときは、パンダのようだ、と酷評されました。
確かに、当時見たときには、なんだこりゃ、と思ったものですが、慣れというのは恐ろしいもので、最近はバットマンみたいなメイクでも、あまり驚きません。
日本でアイラインが注目されるようになり、リキッドアイラインなどのアイテムが充実し始めたのは、浜崎あゆみさんが、囲み目メイクをして、露出し始めた頃からなのではないかと思います。
意外にみなさん誤解しているのが、アイラインの色。黒のアイラインを濃く引くと、目が強調されると思っている人が多いのですが、奥二重などの切れ長の目では、かえって目が引っ込んで小さく見えてしまう場合があります。
また、目の色との相性をしっかり見ないと、これまたアイラインを引いたのに、目が目立たなくなるということがあります。目の色が薄い人は、それに合わせた茶色などの色味を選ぶべきなのです。
実際にアイラインを引くときは、どういう印象にしたいかをしっかり考えてから描き始めます。目を三分割して目尻側三分の一、真ん中の三分の一、目頭側の三分の一という順番で塗っていくと失敗しにくいといわれます。
切れ長で、クールな印象にしたい場合は、アイラインを上下に広げず、目尻側を少し長めに描き、やや目尻を吊り上げるように仕上げます。逆に、目の真ん中辺りを上下に大きめに描くと、ぱっちりした可愛らしい印象の目になります。
目頭については、目の配置と眉とのバランスで、少し寄り目気味に仕上げたほうが収まりが良い場合にはしっかり描きますが、意外に目頭側三分の一にはアイラインを引かない、もしくはほんの少しに押さえるというのもあり。
リキッドで引くと、はっきりした、クールな印象に。ペンシルを使いぼかすと、やわらかい印象に仕上げることができます。数年前までは、これを両方使い、涙袋の上くらいまで塗りこむような「囲み目」メイクが流行っていましたが、今は、もっとナチュラルで、あまり「はみださない」メイクが主流のようです。
なお、アイラインは睫の根元に塗るものですが、ここは目の粘膜と接しやすく、最近感染、繁殖などが生じやすい部位です。貸し借りをしないことはもちろんですが、とにかく清潔に保ち、少しでも衛生的に不安があったら、思い切って捨ててしまう勇気を持って、使ってください。
特にリキッドのアイラインなどは、結膜炎などの原因になりやすいので気をつけて。また、近年、ドライアイの原因という指摘もありますので、時々はメイクをお休みするのも目のためです。
トミナガ☆マコト
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