[18]声の壁

2018年8月6日

こんにちわ。失声中の岩倉です。
初めの頃は、声が出ないことも黙っていました。知っているのは上司のAさんと先輩のFさんのみという感じでした。すぐ出るかもしれないので、いう必要もないだろうという、私たち3人の軽い考えの元にそうなりました。しかしですね・・・・挨拶等が、苦労するのですよ・・・「お疲れ様」の一言もいえませんし、電話を取る事も出来ません・・・。段々自分がここにいていいのかわからなくなってきてしまって・・・・病状は悪化してゆきました。
Fさんがチームの人だけにそれとなく話してくれました。でもですね・・・・知らない人は知らないわけですから・・・・「電話取らなきゃダメだよ?」とか・・・言われてしまうのですよ。何も出来ない新人は電話くらい取れ!ですからねぇ
その一言を聞いてから尋常じゃなく震えが止まらなくて人が怖くてパニックになってしまった私は何とか、定時まで会社に居るのがやっとでした・・・・。定時になってすぐに会社を出たのですが・・・、Fさんからメール。Fさんは私の様子がおかしかった事に気づいたようです。事情を話すと物凄く怒っていらっしゃいました。(いやいや・・・Fさん・・・・知らなかったんだろうよ・・・私の声のこと・・・)と突っ込みを入れてみたり
次の日、Fさんの対応は物凄く早く、部署全体に上司Aさんから私のことに関してのメールが!(なんて対応が早いの??)しかも気を使わせないようにと私にはメールを流さないという配慮です。(こっそりFさんに見せてもらいましたが・・・)
その後も、電話が鳴っていて私が取れないとき「使えねーなー」とか言う心無い一言を言う方もいらっしゃいましたが、一部の人以外は、私が筆談だろうとなんだろうと偏見の目もなく普通にお話してくれるようになりました。
あのリストラ事件後人数がすくなくなり、大分静かな落ち着いた職場になり、私にはとても働きやすい環境です。何よりも、会議など人が多く集まるところには無理してでなくても良いとの事。体調が悪い時にはすぐ遅刻、欠勤、早退をしなさい。といってくれた事。
今の会社は今までより働きやすいです。面白い人も多いですしね。何より驚いたのは上司Aさんは私の病気の事を、ネット等で調べて色々と理解しようと勤めてくれていたという事実です。これにはとても感謝です。
この病気は理解しようとする人自体珍しいのですから。
岩倉 玲

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