[05]仕事難(2)
専門学校を辞めた私は、家業を手伝い始めました。しかし、毎日物凄くつまらないのです。一度は納得して学校をやめ、家業を手伝い始めたにも関わらず段々と両親を、そして兄貴を恨むようになっていました。このままでは自分がダメになる!家業だけでずっと暮らしてゆけるはずはない。自分の将来も考えなければ!と思った私は、短期のアルバイトや友達が急に辞める事になったバイトの?ぎをやったりし始めました。
もう、やりたかった仕事はできない・・・・。やっと見つけたやりたいことを目の前からポーンととられてしまった私は目の前が真っ暗で何も見えなくなっていたのです。次にやりたいことがわからない!それなら色々やってみよう!そうしたら見つかるかも!そう思ったのです。
しばらくして、実家の手伝いもしなくて良くなり、フリーターとして色んなバイトを始めました。コンビニ、ファミレス、ショップの店員、本屋、事務、医療関係・・・・。さまざまな仕事をして、コロコロと職を変えていました。この頃、ある事情(この詳細はまた別の機会に)で実家を離れ、生活していました。もう、友人たちにも「お前は何でもできるな?殆どの職種を制覇してるぞ!」なんて冗談交じりに言われていました(ホントだよ・・・・って心の中で思っていました)。
そして、いつものようにネットで求人情報を見ていた時、パソコンの技術職(専門学校で専攻していた業種ではないですが)の求人が!!!!しかも!そこには未経験歓迎の文字が!!!今までパソコンの技術職は専門学校もしくは大学を卒業した人しかできないと思い込んでいたんです。専門学校で専攻していた業種は未経験不可ですけどね・・・・。全部がそうだと思い込んでいた私には衝撃的事実の発見だったのですそりゃぁ!迷わず応募です!そういうところを見つけては応募!面接!そんな日々が続きました。
初めて入った所はアルバイトとして入りました。しかし、入った時期がめちゃくちゃ悪かったようです・・・・。詳しくは悪口になってしまうので避けますが未経験者が居られる所ではありませんでした。そこで無理をしすぎて体調を崩し、退職・・・・。その後、めげずに新しいところを探しました。そして、去年(2005年)の1月、めでたく社員として新しい会社に入社できる事になったのです。ここには以前登場したKさんたちが居て、本当に毎日が楽しい!仕事も楽しくて仕方ありませんでした。残業があっても別に苦ではないんです。気がついたら時間が過ぎている・・・。そんな感じでしたから。それは専門学校時代を彷彿とさせる時間でした。
しかし・・・・その会社のある方に私は裏切られてしまったのです・・・。私は人が恐くてたまらなくなってしまいました・・・。社内のとても仲の良いKさんHさんに言わせると・・・・たまに真っ青で震えているそうです(私が)。異変に気づいたKさんに事情を聞かれ話すとKさんは物凄く怒ってしまい、その方に話しをつける!とまで・・・・必死に止めましたが・・・・。Hさんは事情は知らないのですが、微妙に自傷癖等、精神的に病気が・・・問う言う事は話してあるので2人はタッグを組んで私を守ってくれました。本当に2人には感謝です!
もう1人、私を苦しめる存在が。その人は直属の上司さんです(ここではYさんとします)。Yさんはキャパシティーが凄く狭い人で、すぐにいっぱいいっぱいになってしまう人なのです。イライラしたりすると舌打ちをしたり、全く関係の無い人に当たったり・・・・もう大人なんだから・・・。大人気ないなぁと思わせる人です。普段ならなんとも無いのですが、精神が不安定になったりしている時に舌打ちを聞くと・・・・もうダメダメになってしまうのです・・・・。何も悪くない事務の女の子に八つ当たりで怒鳴りつけているところを見るともう・・・・。どん底に気分が下がります。以前、他の部署の上司の方に話しをしていただいた事があります(部下が言うより同じ立場の人から注意したほうがいいかと思って)。しかし、その時だけ反省したらしいのですが効果なし・・・。私を裏切った方、そしてYさん。この2人の存在は私を蝕んでいってしまいました。精神科(2件目)に通う事になったのもこのことが原因です。
初めの頃は、薬で何とか精神を落ち着けて仕事をする事ができました。だんだんそれも難しくなってきて、体調不良で休む回数も増えてゆきました。そんな、どんどん悪化していく私を見かねたKさんは色々と話を聞いてくれて、とうとう「辞めたほうがいいんじゃないか?」といったのです。しかし、私は「まだ1年もこの会社にいない・・・・まだ辞めたくない。仕事だって覚えきれないないのに・・・・。」と突っぱねて仕事を続けました。KさんHさんその他色んな方々に支えられて。しかし、あまりの体調不良で自分でもまずいなと分ってきていました・・・。このままこの会社で続けたら心が壊れるかも・・・。辞める事を真剣に考え始めました。そんな時会社の方針が変わったのです。私はついていこうとしましたが、どうも自分に合わない・・・。仕事上致命的な方針転換だったのです。いい機会だ。辞めよう!!
今年(2006年)1月。Kさんに相談し、退社いたしました。
岩倉 玲