[32]隠さなくてはならない真実。
私の病気、家族は理解して、受け入れています。でも私の家は母子家庭なのです。母と父は私が小学4年生の頃に離婚しました。でも今でも父とは会っています。家に遊びに行ったり、食事に行ったり……。
私は父に学校のことや部活のことを話しますが、ひとつだけ言えないことがあるのです、それは、私の『病気』のこと。父は当然ですが私が元気でいることを望んでいます、でも私は精神の病を抱えている……。母は「絶対言っちゃダメだよ」と私に言いました。その理由は父が母に激怒するからだと私は解釈しています。父は酒乱ですぐキレます。父も精神科へ通うべきだと私は思います。そんなこと言えませんが;
私のお父さんなのに、どうして隠さなきゃいけないんだろう……そんなことを考えた日もありました。でも父の性格上、言ったら泣くかキレるかのどっちかです(爆)なので言わないほうが無難かなぁと思います。その前に母が許しませんがね。。
根本的な私の病原は父と母ですから、反省してほしい部分もあるので私がどう思っていたか、どんなに寂しい思いをしたかをお話したいのですが…ダメですね。このまま隠し通さなければならないのです。ずっとずっと。
以前、父の家に兄と遊びに行ったら、途中で私は鬱に襲われました。急に気分が悪くなり誰とも話したくなくなりました。黙り込んでいる私に父が「どうしたんだよ?黙って」と言いましたが、私は「いや、別に…」と一言。そこで兄が察してくれて「弥子帰ろうか」と言ってその場はしのげましたが、なんだか後味が悪いです。私はずっとお父さんに言わないで暮らすんだ、元気なふりをしなきゃいけないんだ。そう思うとなんだか悲しくなり、一人部屋で泣いたことがあります。
「知らぬが仏」こういう言葉がありますけど……この場合もそうなのでしょうかねぇ。知らないほうが父のためにもなるのかなぁ、なんて。難しい問題です。
家族なのに。なんだか寂しい気分です……。
燕 弥子