[22]親友の死
私には、大好きな大好きな人がいます。同じ病気を持ち、同じ経験をして、分かち合える、そんな親友がいます。でも、その親友は、平成17年12月22日に事故で亡くなりました。私は何がなんだかわからない状態で、彼女の家へ行きました。「ウソだ、ウソだ」と思いながら、彼女の家に向かいました。・・・・・でも彼女の顔には、白い布がかぶさっており、確かに、彼女の顔はひんやり、冷たかったのです・・・・・・・。
彼女とは、高校に入学してから知り合い、1年、2年とも同じクラスでした。リストカットのことや病気のことを二人で話して、時には笑い話にもして、そんな幸せな毎日でした。休日には二人で手をつないで街を歩いて、一緒にお買い物もしました。じゃれあって、ふざけあって、無邪気に笑う彼女のことが大好きでした。
彼女が死んだ翌日は、私と遊ぶ約束をしていました。彼女に「ねぇ、今日は遊ぶ約束の日だよ?目をあけてよぉ・・・・」と問いかけても、彼女は目をあけませんでした。冷たい彼女の顔の感触は、忘れられません・・・・・。
お通夜、告別式と、私は両方出席しました。彼女の可愛らしい笑顔の遺影は、今思い出しても泣けてきます。私はお花を彼女の体にそえて、おでこをずっとずっとなでていました。「よく頑張ったね、えらかったね、ありがとう」こう念じながら、彼女の冷たい顔をなでていました。彼女の顔は美しかったです。まるで、マリア様のような・・・・・。
私は今でも彼女の死を受け入れられずにいます。写真をみる都度涙を流し、拒食になり、不眠も悪化し、「これから私はどうやって生きていけばいいのだろう」と思いました。それほど、大事な大事な人だったのです。
天国は、夢の国なのかな・・・楽しく暮らしているのかな・・・・。そんなことを、考えています。彼女が安らかに眠ってくれれば、それ以上のことはありません。私も今はこんな状態だけど、いつか彼女の死を受け入れ、お墓参りのときに「私、こんなに元気だよ!!」と笑顔で彼女に会いに行きたいです。
そして、いつか彼女とまた再会するとき、手をつないでまた歩きたいです・・。
燕 弥子