[23]この傷を
私はリストカッター。当然、左手首はたくさんのケロイドがあります。私は特にケロイドになりやすいので、すごく目立ちます。14針縫ったところが一番目立ちますね。人様に見せられるモノじゃないです(そりゃそーだ)。
そんな私は、この傷を、将来どうやって周りの人に説明すべきか悩んでおります。恋人、自分の子供、お友達など・・・。正直に「リストカットです」と言ったら、どういう反応をしめすのだろう・・・。理解してくれるだろうか・・・。嫌われちゃうかな・・・など。驚くのは当然だと思いますが、私が一番恐れているのは「キチガイ」と思われること。以前、一人の男の子に「キチガイだ」と言われました。私はひどく落ち込みました。何か言い返せることもできずに、ただ黙っていました。
精神病は、周りの理解をすごく必要としています。「頑張りたいけど、頑張れない」「怠けてない、これが精一杯なんだ」「どうしたらいいの…?」こんなふうに考えてしまい、結局は自分を責めてしまうのです。そして私の場合は、自傷行為をしてしまう。。考えれば考えるだけ自分を責め、自らを虐げてしまうのです。悪循環・・・・。
私はこの傷、この病気で、大好きな人を失い、それで人が怖くなりました。「対人恐怖症」併発です。自分が何か言うと嫌われるんじゃないか・・・。この病気がバレたら、離れていくんじゃないか・・・。そんな思い。ある種、トラウマでもありますね。まぁ、その「大好きな人」というのは「元彼」なのですがね(爆)。
毎日毎日悩んで泣いてつらくてオクスリに頼っています。逃げていることになりますが、今の私には、それしか解決方法がなく、オクスリでもダメなときがあります。「死のう」と思って死ぬのは簡単。でも、ダメ。私は亡き親友のためにも生きなくてはならないのです。親友のぶんも幸せになって、いつかの寿命がくるまで生きていくのです。
この傷を、どうするか。もちろん消せません。でも生きた証として、残るのです。それでもリストカットはやめなきゃなぁ・・・ゆっくり、ゆっくりと。。
燕 弥子