[24]わかろうとする心
精神病、それは心の病。私の場合、鬱病、手首自傷症候群、対人恐怖症、摂食障害です。鬱病の症状は、やるきが出ない…食欲がない…自殺願望が出る…動きたくない…簡単に言うとこんな感じです。人によっていろいろ症状が異なるようです。
「今日鬱ぅー超病んでるぅー」こんな言葉をきくと、嫌な気持ちになります。鬱は、そんな簡単なものじゃない。「気分」ではない、「病気」なんだよ…。鬱病を、「キチガイ」と思う人もいるようで、「甘ったれるな」「しっかりしろよ」と言う人もいます。わかっているんです、しっかりしなくてはならないことくらい。でもできないのです、頑張れないのです。それが、「鬱病」なのです。
精神病患者の人たちは、周りの理解を必要としています。自分が「鬱病」だとカミングアウトすることは、勇気がいります。どんなふうに見られるのだろう…どんなふうに思われるのだろう…前と同じように、接してくれるのだろうか…?
私は、理解できないことは仕方がないことだと思います。でも、理解しようとしてほしいのです。それだけで、私は安心します。人と接することが苦手な私に、「おはよう」と声をかけてくれるクラスメイト…。具合が悪い私に「大丈夫?」と心配してくれるクラスメイト…。嬉しいです、すごくすごく。そんな些細な言葉が、私の心を癒してくれるのです。
ストレス社会の今、精神病になる人はこれからもどんどん増えていくと思います。自殺者が増えているのはそれにも関係していると思います。
理解しようとする心…それが精神病患者への大切な心配りだと私は思います。
燕 弥子