第51回■■投資セミナー体験(前編)

2019年5月30日

投資セミナーなるものに、初めて参加した。

まさか「絶対儲かる銘柄」「必ずあたる株式市場予測」なんか聞けるわけないよな、と思ったがやっぱり聞けなかった。だが、面白かった。

出かける前に一番期待していたのは、「一体どういう人が参加しているのか??」ということである。私は口座開設から取引全部をインターネットだけでやっているので、実際に証券会社の窓口へ行ったことがない。「顧客の実物」を見たことがないのである。

開始ぎりぎりに会場に着くと、定員200人の席がほとんど全部埋まっていて、一番後ろしかあいていなかった。で、図らずも会場全体が見渡せた。なぜか真ん中から前半分はほぼ男性。髪に白いものが目立つ、還暦+アルファくらいの世代が多い。後ろ半分にはちらほらまとまって女性の姿も見え、会場全体では男性8割5分くらい。皆「かなり株やってます」という雰囲気を漂わせた方ばかりに見える。

そうか、この人たちも株にてこずりつつ、(もしてこずってなかったら、こういうセミナーには参加しないと思うから)、何とか儲けようと頑張って(?)いるのだなぁ、とある種の仲間意識を一人で勝手に感じていた。入試で同じ部屋になった受験生を見て、みんなこの学校を目指して今まで勉強してきたのか・・・とある種の感慨にふけるような感じである。

セミナーの前半は、証券会社の担当者から、現在稼動中のサービスの説明、そして新しく始まる予定のサービスの紹介などで、「もう知ってるってば」と思うことがほとんどだったが、一つ気になることが。それは「信用取引」をやたらお勧めされたことである。

信用取引はなにか怪しい感じがして、今までの私はあくまで現物取引をするのみであった。しかし、信用取引なら「株価が下がっても儲かる(カラ売りした場合)」「投資の絶好の機会に急に資金が用意できなくてもOK。チャンスを逃しません」、従って「信用取引=リスク管理」なのです!という論法で話を進められると、あ、そうかと思ってしまう。実際、信用取引をしている人は世の中にたくさんいるわけだし。

というわけで、一つ新しく「信用取引」という言葉が私の中に住みついてしまった。これだけ勧められると逆に「気をつけねば」とも思うが・・・。とりあえず信用取引については無知に近いので、どんなもんだか、いろいろ調べてみようと思いつつ、前半が終わった。

セミナー後半のお題は「これからの見通し」。これは次号にて。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
全日空・2000株・452円・305円

◎余剰資金
664,292円

◎一週間の損益
なし

2002.01.29
◆CANE