第107回■■なんちゃってファンダメンタルズ分析

2019年11月13日

「1円上がったら売る」ルールで売買していたものの、川重を106円で6000株買ってかれこれ2ヶ月近く、一向に106円まで戻らない。100円で損切りしようと待ち伏せるも、株価は97円前後をウロウロ。
こうなったのも、深く考えず適当に銘柄を選んだせいだと反省した私は、「今までにやったことのない方法」を求めて本屋へ向かった。

まず最初にチェックしたキーワードは「ファンダメンタルズ分析」。とにかく、本を手当たり次第に抜き出して、この言葉が載っているページを片っ端から斜め読み。
余談だが、こういうとき、最近は「座り読みOK」の本屋が多くてとても助かる。ちょっとした椅子と机がおいてあって、下手な図書館よりも快適に閲覧できる。これが昔みたいに立ち読みしかできない本屋だったらと思うと、考えただけで倒れそうだ。

というわけで、ゆったり腰掛けて「企業の業績・価値の実態を株価がどれだけ反映しているか、を把握するファンダメンタルズ分析」について、ぱらぱらページをめくる。
会社の業績内容そのものを基準として選ぶ、というやつだ。私が今まで避けて通っていた単語がごちゃごちゃ並んでいる。・・・よくわからないが、要は「企業が投資に値するかどうかを見極めるために、いろんな指標がある」ということ?なのだろう、きっと。

折角本を書いてくれた人には申し訳ないが、どうせ各々の指標の出し方なんか見てもわからない。
私が知りたいのは、「川重はファンダメンタルズ分析的に見て買ってよかったのか、買っちゃいけなかったのか」ということだけである。
それだったらインターネットで用語集を探して、実際の川重の数値がどうなっているか照らし合わせながら見ていった方がいい。というわけで、この日はさっさと帰宅した。

まずはPER(株価収益率)。『株価が一株あたり利益の何倍になっているかを示す。20~30倍が安全圏で、PER50倍以下が目安』。
川重は11.13倍。ちなみに『PERが高いと利益に比べて株価が割高、低ければ割安』、ということは、「割安」?じゃ、無茶な高値でつかんだのではなさそうね。

次、PBR(株価純資産倍率)。『株価と一株あたりの株主資本の比率を示す。
PBRが1倍に近づくほど株価は割安。1倍以下になると企業評価としての株価が安すぎるということになる』。
川重は0.83倍。いい・・・んでしょ?『正確さに欠ける場合があるとされる』なんて書いてあるのがちょっと気になるが。

ではROE(株主資本利益率)。『株主資本(自己資本または純資産)に対する当期税引き後利益の割合。ROEが高い水準で推移していれば、将来の収益性や成長性も有望と判断できる』。
川重は7.61%。高い・・・のか?よくわからん。

よくわからないなりに、この3つの指標から見た限りでは(・・・この程度で「ファンダメンタルズ分析をした!」、とはとても言えないということはよくわかっているのだが、これが私の限界です)、川重は別に買ったらマズイような銘柄ではなかった、ってことである。多分。

じゃあ何が悪かったの?いよいよ次はテクニカル分析ってやつか・・・。と思っていたら、知らない間に川重は100円を突破していた。幸か不幸か、100円で指値した売り注文の期限が切れていたのだが、なんとそのあと102,104円と上がっている。
こうなったら107円まで待つしかないでしょう、ということで現在107円で指値中。

■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄コード・銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
9202全日空・3000株・406円・222円
7012川重・6000株・106円・104円

◎今週の損益
なし

◎余剰資金
180,231円

2003.06.13
◆CANE