第46回■■攻めと守り
今月末を締めとして2001年の株取引戦果をまとめたいと思っている。今のところ僅かに黒字、あと千円でいいからもう少し利益を上げたいところ。毎日せっせと買い注文を出しているのだが、いつも約定セズ。寝る前に、その日の約定チェックと次の注文を出す、というのがいつものパターンなのだが、約定しないから張り合いもない。
つまらないので色々パソコンをいじっていたら、将棋ゲームが入っているのを見付けた。ついつい手を出してしまい、「負けた!もう一回」とやっているうちに時間ばかりがどんどん過ぎていく。
ある日、盤面に向かい真剣に対局している私の姿を第三者に見られてしまった。そして、「将棋のやり方にも性格がそのまま出るね」としみじみ言われた。逃げて守って、全然攻めになってない、と言うのだ。「なにか困ったことがあるとすぐに逃げようとするCANEの性格そのまま」だと。
じゃあ自分はどうなの、とパソコンの前に座らせて一局やらせてみると、確かに、怖いくらい性格が現れる。人の対局を見ていると、目から鱗が落ちることしきり。「相手に駒をとらせてこっちもとる」とか「攻めるために持ち駒を使う」とか、そもそもの発想が私とは全然違う。これは勉強になった。
計らずも「逃げ好き」の性格をズバリ指摘されてしまったが、そう言われてみればそのとおりなのだ。なんとなく攻めのほうがいかした感じがして、自分は攻めるタイプだと思い込むことも多々あるのだが、冷静に考えると、私は明らかに守り。最近全然約定しないのも、守りの性格が無意識に働いているからに違いない。
年内にもう少し儲けておこう、と言いながら買い注文を出しているものの、本心では、ここで冒険して赤字に転落するよりも、今の僅かな黒字をキープして気持ち良く新年を迎えることを望んでいるのだ、きっと。だからとっても弱腰な買い注文でいつも約定しないんだろうな…。
攻めがいいとか守りがいいとか、そういう問題ではないのだが、どっちかと言うと自分は守り、というような投資の癖を認識しておくとおもしろいと思う。
「自分のことは自分が一番わかっている」と言いつつも、わかりたくない部分は無意識に閉じ込めているものだ。将棋でもなんでもいい、ゲームしているところを第三者に見てもらうとものすごくためになる、かもしれない。年末年始の暇つぶしにおすすめです。
■■口座状況■■
◎保有株
(銘柄・保有株数・平均取得単価・直近の終値)
全日空・2000株・452円・301円(←しばらく見てみぬふり)
◎余剰資金
664,292円
◎一週間の損益
なし
2001.12.18
◆CANE