マクドナルドが「平日半額」をやめてから売上が激減、巻き返しを狙ってハンバーガーを59円にした。ついでにチーズバーガー79円。ニューフェイスのフランクバーガーは75円という安さである。お陰で近所のマックは付近の道路が渋滞するほど盛況である。
マクドナルドほどの最強のチェーンストアでも迷うことがあるらしい。というよりチェーン展開をしていると1日1円の利益でもそれを集約すると膨大な金額になる。そこに欲が生じるわけだ。過去、価格は上がることはあっても下がることはなかった。そればかりか、どんどん値が上がってゆく。
今から30年前1個80円で始まったハンバーガーはその後ファミレスのパンメニューの定番に収まるほど定着し、どんどん豪華になっていった。しかし考えてみよう。ハンバーガーやラーメンはおやつである。主食にはなり得ないし主食にしてはいけない。おやつだから価格も安くなくてはいけない。だからこそチェーン展開をして数で稼ぐのだ。利益の幅を多く取り、その店だけで十分にペイできる高級店はチェーン店はしないしする必要もない。チェーン店は薄利多売を忘れてはいけないのである。
昔ラーメンが流行った頃、ラーメンは同じように値が上がっていった。ラーメン店のチェーンは猛烈に増えているのに値が下がらない。それどころか高級化し一杯千円だの2千円だのいって、そういうラーメンがまかり通ることになってしまった。
そんな時ラーメン界のある重鎮がのたもうた。『ラーメンは食文化の底辺である。常にインフレファイターでなければならない』と。今ではインフレという言葉も懐かしいが、まさに現代においてもそのとおりであると思う。こだわりの高級ラーメンがTVなどでもてはやされているが、どんなに高級であってもラーメンは500円を超えてはいけないと思う。
話を元に戻せば、ハンバーガー屋は美味しいハンバーガーを安く売ること。これが至上命題だと思う。これを忘れたハンバーガー屋はいずれ消えてなくなるだろう。すでになくなりつつあるハンバーガー屋もあったりするのだが。
2002/09/29
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